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2016年8月27日 (土)

Uの発音(「ピーター・バラカン氏のウサイン・ボルトはユーサン・ボルトでしょ」発言)

さっきラジオを聴いていたら、ピーター・バラカンがやや怒りながら、こんなことを言っていた。

「日本の報道では、ユーサイン・ボルトのことをいつまで経ってもウサイン・ボルトと言っている。これはいかがなものかと」
この話をツイッターでつぶやいたら、大きな反響があり、中には、「アメリカ人だって、きちんと日本語の発音なんてできないじゃないか」という、よくある国辱的な反応をしめすものまであったという。
ああ、日本では、英語教育がある部分で抜けているせいじゃないかなあ。
「A=あ」、「U=う」と教えているから、こういうことになるのだ。
海外ネタを扱っていると、海外のとくに地名表記について、校正の段階で問題となることがある。
たとえば、「グルジア」などが好例で、最近ようやく英語読みの「ジョージア」と表記することに外務省が変更したが、それまではずっとグルジアだった。グルジアは実はロシア語読みで、ロシアの影響力から逃れようとするグルジア政府が、日本政府に対して、ロシア語読みを止めるように、申し入れたのかもしれない。
地名を日本語に変換する場合、編集および校正者が頼りにするのが共同通信社が発行している「記者ハンドブック」である。
僕の場合は、帝国書院の地名表記によっている。
バラカン氏は「相手に敬意を払うためにも、人名はなるべく音に近い呼び方、あるいは書き方が望ましい」と言っている。
たしかにそうだが、その前に、日本の英語教育の中で、先の「A=あ」とか、「U=う」という考え方を改めさせたほうがいい。
「A=えー」だし、「U=ユー」なのである。
ABCの歌の中ではそう歌っているのに、名称読みになると、とたんになぜか「A=あ」、「U=う」となってしまうのだ。
英語圏の人たちは、「DAIGO(大五)」を「デイゴ」と呼び、「URAWA(浦和)」を「ユラワ」と呼ぶ。
「ウクレレ」は「ユークレレ」となる。
しかしハワイではウクレレである。スペイン語読みでもウクレレである。
アメリカの刑事ドラマで、ウクレレをユークレレとしか言えない老刑事を茶化す場面があったが、無知とは罪なのだ。グローバルな時代を象徴するネタとして扱っていた。
そうなると本当は「ユーサイン」になのに「ウサイン」としか認識できないのは、無知で恥ずかしいことになる。ジャマイカは英語圏なので、ユーサインが正しい読みだ。
ただ、他の中南米のスペイン語、ポルトガル語圏の人は「ウサイン」と読むのだろうが、実際にはどう報道しているのだろう?
ウクライナは、英語読みではユークライナだ。ロシア語ではウクライナ。いまのところウクライナがユークライナに変更する話は聞かない。
そして旅行していて最初に通じないと思った日本語地名は、「ウィーン」であった。世界の人の多くは、「ビエナ」と呼んでいる。

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