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2016年6月13日 (月)

防潮堤計画の流れを変える下田市長選

昨日、下田市長選が行われ、新人の福井さんが当選した。

http://izu-np.co.jp/news/20160610izo000000000000c.html
福井さんとは、今年の1月から、何度も防潮堤問題について、話し合ってきた。といっても、おもに僕が現状を報告していた。下田市、静岡県がどのような考えで、どのように物事を進めようとしているのか。そして市民の意見より、自らの利益を優先する勢力の思惑について。
まず防潮堤ありきの防災計画ではなく、市民あっての防災計画でなければならない。その基本は、命を守ることだ。となれば当然、避難路の確立が急がれるのだが、下田市はこの4年間、あまり進んできていなかった。
ところが下田市は静岡県に対して、避難路は確立していると報告、そこで県は、防潮堤建設から話合いを始めたのである。これに便乗しているのが、業界団体の勢力だ。
下田市庁舎建設問題でも、この業界団体が自らの利益のために、建設費が高くなるような方向で、市行政をミスリードしてきた。それに市民が猛反発、福井さんを新市長に擁立することになったのだ。
業界団体は、数年前の下田メディカルセンター建設で苦汁を飲まされている。田舎ではいまや少なくなった公共工事で、当時の石井市長が財政難から新工法による建設費の圧縮を提案、これを受注したのがゼネコンの長谷工だ。つまり現地の建設会社は受注競争で、価格競争に敗れ、下請けの下請けという利益の少ない立場に置かれてしまった。
だから新市庁舎建設は、ぜがひでも獲りたかったのだ。その額は30億円。伊豆縦貫道建設も進み、これに防潮堤建設が進めば、向こう10年業界は安泰である。
今回の市長選は、いつしか市民対業者の構造になっていたのだ。選挙後半では「猛烈な追い上げ」と報道されていた。
当 8327 福井祐輔(68)無新
  4638 楠山俊介(62)無現

ほぼダブルスコアのこの結果をみて、猛追とはなんのことだったのか、頭を捻る。
下田には市民がいた。
それが僕の感想だ。
そして防潮堤建設問題も、大いに流れが変わる。
最近外国人の友人からこんな申し出があった。
「ダイゴ、俺はガイジンだから選挙権はないけど、膨張堤建設には絶対反対だ。でも金はある。金が要るなら言ってくれ。もちろんほかのガイジンからも金を集めてやるからさ」
彼は億万長者で、友人たちも似たような人たちだ。
もしこのまま防潮堤建設が進むようなら、最終的には「行政訴訟」だ。つまり行政が決定したことを、裁判に訴え、異を唱えることである。その時には金が要る。
「ありがとう。でも、いまんところ金は要らないからさ。今回の選挙結果次第だけどね」
これまで何度もお会いし、その度にこの問題について話し合ってきた福井さんなら、正しい行政運営をしてくれると確信している。
選挙戦最終日にも、僕が激しく訴えた、前回の公聴会の様子を地元ケーブルテレビでみたよとおっしゃっていた。情報収集力、分析力、判断力、組織の運営力、人望……。
福井さんは、現役時代に日本の国防の中枢におられた方である。
まずもって、人間力がすばらしい。
今後も協力しながら、下田市の防災力がアップしつつ、防潮堤を作らずに、自然を残し、多くの人が自然とともに暮らし、遊ぶ(サーフィンする)幸せを享受できるような、これを本当の町づくりというのではないか━━を推進したいと思っています。
外は雨、しかし清々しい雨……。

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コメント

任期中に移転先を決めるだなんて、のんきな話をしている時点で、この人が先のことについてまだ全く考えていないということがよく分かります。彼が退任した後に、残されれる若い人達はかわいそうです。

投稿: | 2016年6月14日 (火) 18時26分

任期中に決めるのは、ごく普通のことで、別に「のんきな」話ではないと思います。続いて、「できれば建設したい」ともおっしゃっています。下田には、業者の意向を強く受けた議員が過半数を占めるので、このような発言になったと推察されます。まずもって、これまでの議員の市民軽視が問題視されるべきです。それが8000票以上の重みです。そして4年間やって、業者の意向を受けて、前市長の建設案を引っくり返したものの、市民の反対を受けて(9500人以上の市長案反対署名)、「任期中に決められなかった」のは現市長ですよ。

投稿: | 2016年6月15日 (水) 05時59分

市民の反対とおっしゃいますが、この件に関して理解している人がどの程度いらっしゃいますか?反対の時だけはお祭り騒ぎ、説明や論理や状況などに対して考え、理解しようなんて態度や姿勢がありません。初めから反対なのです。代案もありません。とにかく反対、違う案は役所が考えろと言う人たちです。それはこれまでの下田「市民」の行政に対する歴史を振り返っても、全く同じでしょう?だから下田だけが伊豆で取り残されていくのです。その被害を去りゆく人達が背負ってくれるならいいです。でもそうではありません。若い我々の負債になります。

投稿: | 2016年6月17日 (金) 10時34分

なぜ市民が反対したのか。
市民の意向が行政にも議会にも反映されていないと感じたからではないでしょうか。その数が9500人。
しかし議会は賛成多数でした。
ところがなぜ賛成なのか、議論もありません。数を合わせただけなのですね。
市民ではなく、仲間の意向で建設地を決めてしまったのではないのかと僕は見ています。


福井さんは、「浸水域でない安全なところに、安く建設したい」とおっしゃっています。これが市民の意見です。これが8300票と言う得票に現れました。
かたや市長案では、30億円で、危険地帯です。
その前は駅ビル案でした。
その前は現在地案でした。
まったく理解できませんでした。
9500人も、8300人も、そう思ったのではないのでしょうか。

建設費が高くなれば、次世代に負債を残すことになります。現に、下水道工事の負債を、今の市民が払わされています。

「安く」、しかも安全なところに作れれば、将来の負債は少なります。
これまでは、安く作ることは、テーマになっていませんでした。
作る場所ばかり問題にされてきました。

明らかにメディアも含めて、世論が誘導されてきたように思われてなりません。

市庁舎を、安く、安全な場所に作ることに反対の理由がよくわかりません。


投稿: | 2016年6月17日 (金) 11時08分

市民の意見をないがしろにするのはいけないと思います。しかし市民の意見が絶対的ではありません。高いレベルの施策をする際には、その判断をするに足るべき人達が決めるべきです。皆がそう言ったから、それに従うなんて、政治ではありません。

住民自治のもとに案を取捨選択できる市民、そんな人たちが下田に何人いるのですか?(もちろん議員もそうです。賛成反対どちらも、条約制定に決定力を持つに足るとは思っていません)
思考停止状態の市民の意見は無視して良いレベルです。刹那的で感情的で利己的で、将来のことを勘案する際になぜ参考にするべきなのですか。反対派の人達がやってきた酷い所業の数々、ご存じですか?

安く建設したいのは皆そうです。では、どうするのですか?案が無いではないですか。そうやって結論を先送りした結果、交付金申請に間に合わなくなったのです。適切な交付金を得ること、これこそ「安く」する方法じゃありませんか。

それに案が変わることの何が問題なのですか。それこそ様々な意見を取り入れて考えている結果じゃないですか。かたや一点張りの高台。高台に反対している人達に対する対案はあるのですか。

投稿: | 2016年6月17日 (金) 17時42分

僕は高台至上主義ではありません。
安全な場所で、安い建築方法を取るべきだと考えています。
よく言われるのが熱海の市役所ですね。プレハブ的な工法で、安価に完成しました。これは斎藤市長が、よそ者だったから、すんなりできたことなのかもしれません。
下田の30億円は高すぎるのです。
業者の人が儲かることが前提のような建設案では、話になりません。市民の不利益になります。

下田市役所は、防災的な観点からも、今後の賀茂郡下の市町のあり方からも、賀茂郡全体の拠点となれるよう整備したほうがいいと考えています。

消防も警察も、すでに広域で運営されており、合併には失敗しましたが、将来の人口減に向けて、学校や、病院など公的な施設はとくに、賀茂郡下でどうするか考えた方が適切だと思います。

観光開発にしても、賀茂及び伊豆でまかなう。予算規模が少なすぎると、どうしてもできることが限られてしまい、かつ観光客のニーズに合わなくなります。

市民の全体が安心して、未来を語り合い、みんなが利益を享受するためには、仲間を大事にする政治ではなく、市民を大事にする政治でなければなりません。そのような地域社会が望ましいと思います。

仲間だけが得するような施策は、これまで散々やってきて、金をどぶに捨て、疲弊してきた感がありますね。

やはり政治は、市民のためでなければ。
いかがでしょうか?

って、僕は単なる一市民ですが。

投稿: | 2016年6月17日 (金) 18時06分

熱海をモデルとした話はよく聞きますが、それを下田の条件に当てはめた具体案は示されません。費用の話、耐震強度の話、数値はどうなっているのでしょうか。30億に対して、どの程度下げれるのか。計画案と実効性は?もう空想の話はこりごりです。

業者が儲かる云々に関しては、私は詳しい話を知りません。よかったら具体的な内情を教えていただけませんか?そしてその情報のソースも知りたいです。

それと同じ外様でも、年齢が違います。これは将来を考える上で非常に大事なことです。責任を取るべき時、もう彼はいないでしょう。

下田の多くの人間は昔から、責任を取りません。文句は言いますが、プランや実行は人任せ。その繰り返しです。そして市民という言葉を狡猾に利用します。汚い言葉で罵る時は、「市民の数や意向」という言葉を使う一方で、かたや責任ののしかかる物事については、曖昧な言葉で濁し、「単なる一市民の考え」などと逃げます。これは決してあなたを非難している訳ではないです。ただ、うわべだけで底が浅く、ノイジークレーマーとしては一丁前ですが、義務と責任を負うことは放棄する。そんな人達が多過ぎるのです。こんな市民は大事にするに値しません。

賀茂全体の拠点であるべきとの考え、本当にその通りだと思います。じゃあ市民の皆さんはどう考えたのか。縦貫道の件、中央省庁との関係、そして何より大事な近隣市町村との関係性、4年前に希薄化し切っていたものを、せっかくここまで持ってきたのに、継続の重要性を平気で無視してしまったのです。市庁舎がどこに建っているかより、遥かに大事なことが沢山あるのに。

きっと下田は取り残されます。その後どうなるか。知性やお金のある人は下田を捨てるでしょうね。他の場所でも十分生活できるからです。私もそうすると思います。もしかしたら、あなたもそうかもしれません。新市長もここを去るでしょう。責任は放棄して。下田は育った場所でも、永住する場所でもないんですから。

残されるのは、下田でなければ生きていけない人達です。彼らはかわいそうです。自分達で決めたことだから自業自得ですが、そんな風に考えないでしょう。下劣にも責任を負うなんて微塵も考えていませんから。今回異なった考えを持っていた人達、決めることに参加できなかった人達は実に嘆かわしい。本当に大事しなければならないのは彼らなのに。

投稿: | 2016年6月18日 (土) 19時43分

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