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2016年3月 4日 (金)

マラッカで出合った旅の達人

 マラッカの『ホテルホン』で、日本人グループの一向に出合った。マラッカでは日本人旅行者などほとんど見かけなかったので、めずらしかった。

 しかもこのホテルを、グループで選ぶとは、もしかしてグループの中に通がいるんじゃないかと思った。
 なぜならこのホテル、いつもタミール人のハウスキーパーが床をピッカピカに掃除しており、部屋も清潔、クーラーも新しい。バスターミナルとの無料送迎サービスがあり、洗濯も出せばやってくれるし(これは有料)、バスのチケットまでよやくしてもらった。コーヒー、紅茶、水は24時間サービスで、ネット環境もいい。しかも二日に一度くらいはカレーパフのおやつまである。
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 カレーパフ。やみつきになった。
 だからいつも混雑しており、ネットで一週間だけ予約した僕たちも、気に入って計23日間も泊まってしまった。
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右端がホテルホン。後ろに長い。
 話を聞くとグループのリーダーは、Mさんという女性で、マレーシアに通い初めて25年の自称「マレーシア親善大使」なのだった。年に、三、四回は来るという。
 そのMさんが、今週いけみの個展にあわせて、お父様とご一緒に下田に遊びに来てくれた。
 ホテルに会いに行って話すと、なんと僕の添乗員シリーズの読者であった。
「どこかで聞いた名前だと思ってたんです。家に帰って、本箱を見て思い出して。あの岡崎さんだったんだって」
『添乗員騒動記』が出版されてからもう二十年近くなる。つまりMさんは、別に僕の本にならったわけではないだろうが、私設の添乗員をやってきた。しかもマレーシア一筋である。
 聞けば、ホテルは超高級から、ホテルホンのようなリーゾナブルなところまで宿泊し、途中では、彼女の友人のマレーシア人のお宅訪問が必ず付いている。食事も高級だったり、その辺だったりと、旅の楽しみが満載なのだった。
 旅行会社ができない旅を提供している。
 今回も初めての海外旅行の二人がペナンで合流、クアラルンプールからちゃんと乗継できるか心配だったが、マニラから合流する人に世話を頼んだという。
 移動の車は、その都度合流、帰国といるので、フレキシブルに対応している。旅のしおりまで作成し、かつ、自分用の反省ノートまで作るという徹底ぶりで、プロ以上の添乗員でもあったのだ。
 今回下田にご一緒されたお父様は八十七歳。それでも年に一度はマレーシアなどに行くという。今年は五月に台湾の予定だ。
「いやあ、マレーシアはね、インド人と中国人とマレー人が全然違うのに、それで決して仲良くないのに、暮らしているのが面白いよ」
 年齢からしてお父様はすでに旅の達人の領域である。旅先のマレーシアで死んでもいいとまで言っている。それでいて、先ごろまでは、奥様の介護をされていたというから驚きだ。
 Mさんは次回八月にマレーシアに行く。娘の友人たちを連れてだ。
 しかしどれだけ連れていく人がいるのだろう。そして連れていく先々に、マレー人、中国人、インド人の友人がいるというから恐れ入る。
 旅の達人と言うだけでなく、コミュニケーション術の達人でもあったのだ。
「でも最初、三年くらいはなかなか打ち解けなかったわ。毎年何回も顔を合わせているうちに親しくなったの」
 そして二十年以上のお付き合いが続いている。
 いいホテルに泊まると、いい人に出合うものである。
 そんなホテルホンでの縁が、Mさんが、お父様と下田までお越し下さったことで、グッと深まった。
 さすが達人……。
 感服いたしました。

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