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2015年11月27日 (金)

歌姫降臨

 インターネットで調べ物をしていたら、ここ数年、ヨーロッパで爆発的にヒットしている歌手の歌声に辿りついた。
 フランス人のZAZだ。
 その歌声は、ラテンの太陽を思わせるほど明るく、北アフリカの砂漠の風も感じる。ハスキーな声だが力強く、モンマルトルの丘にある、古びた部屋の一室から、パリに向かって歌っているような光景が思い浮かぶ。
 どこかアラビックな曲調もあり、「今のパリ」をビンビン感じる。
 フランス人だけでないパリ。アラブやアフリカ、アジアなど多様性を受け入れながら、イスラム教徒のヘジャブ(髪を隠すスカーフ)を禁じるなど、排他的な部分も見せる。
 そして先のテロ……。
 しかし、ZAZの歌声を聴いていると、寒い冬の日、どんよりとした雲間から一条の太陽が顔を覗かせたような、ホッとした温かさ、明るさに包まれるのだ。
 今のパリ、明日のパリの希望を彼女の歌声に感じるのだった。
 調べてみると、ZAZはモンマルトルの路上で歌っていたそうだ。ピアノバーでも、深夜から明け方まで、長年歌ってきたという。
 力強い歌声は、鍛えられた者のそれである。信頼できる。
 パリも困難に直面しながら、新しい時代の町へと鍛えられている時なのかもしれない。
 パリの可能性は、人類の可能性でもあるだろう。
 さっそく買ったこのアルバムは、ZAZ31歳の時、今から四年前の発表である。
Img_1992_640x480
 タイトルも「ZAZ」
 シャンソンをジャズ風に歌いこなすのが特徴だ。
https://www.youtube.com/watch?v=-F_9fgtEKYg
 ↑これがデビュー曲「Je veux」。
 どうです?
 いいでしょう。
 一発で、ノックアウト、痺れたあ!
 で、もう一枚2013年発売のアルバムも注文しちゃった。
 これもいいんだよな。
「ZAZ  on ira」
https://www.youtube.com/watch?v=8IjWHBGzsu4
 今週の歌姫降臨でした。

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2015年11月20日 (金)

岡崎大五の作家人生最長連載が終了します。

 実はブログでは一度も書いたことがないのだが、月刊漫画誌『本当にあった笑える話』(ぶんか社)で、毎月連載をやっていた。

 タイトルは「ダイゴのトンデモ世界地図帳」。僕が実際に経験した世界のヘンテコオモシロ話をエッセーにして書いていたのだ。
 依頼してくださったのは、当時のK編集長(女性)で、彼女が僕のエッセーのイラストを誰にするか決めた時の驚きは、今でもよーく覚えている。
「漫画家の堀田あきおさんではどうかしら?」
「エーッ?」
「ダメかしら」
「その逆です!」
 堀田さんは、亡手塚治虫の弟子であり、絵がうまいことで有名な漫画家である。旅行人からもインドやアジアの名作旅行漫画を出版している。
 その堀田さんが、なんと僕のエッセーのイラストを描いてくれるのだ。
 こういうのを、「光栄です」っていうのだ。
 で、これまで九年も続きました。
 年末発売号の最終回が、第107回になる。
 忘年会などで堀田さんに会うたびに、奥様のかよちゃんともども毎回のようにこんなことを言われた。
「よくあれだけネタがありますね」
「ネタの宝庫って言われているから」
 冗談半分でそう答えたが、短いエッセーなので、旅のワンシーンを切り取るだけでよく、実際無尽蔵にネタはあるし、海外に行くたびに、増殖してもいた。
Img_1990_480x640
僕のページ。
 それもついに、来月で終了である。
 多少残念な気もするが、よく書いてきたなあという気持ちのほうが強い。
 そうして、長らく付き合っていただいた、堀田さんに、心から感謝の意を表したい。
 長い間、お世話になりました。
 そうそう、それで計算したら、全部で430枚程度になることがわかった。
 どこかの社で、これをまとめて書籍化しようというところはありませんか?
 ご連絡お待ちしております。

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