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2013年7月 6日 (土)

アユタヤ・夕日を見るボートツアー

 ずいぶん安いツアーだと思った。

 夕方四時に出発し、ボートでアユタヤの川や運河を巡って、六時過ぎに戻ってくるという。船着き場までは車で送ってくれる。帰りは船着き場でナイトマーケットが開かれるので、夕食でも食べて帰ってくればいいという。

 これで値段は150バーツ(約500円)である。訪れる寺と遺跡は合わせて四か所。夕日に映えるアユタヤが楽しめる。

 どこかのツアー会社が企画して、各ゲストハウスで応募を行い、まとまっていくかと思ったら、そうではないようである。

 ゲストハウスの女将がソンテウ(乗り合いトラック)を呼び、そこにゲストハウスのスタッフが一人乗りこむ。この日は二十人も参加者がいたので、ソンテウは二台だ。

 ほんの五分で船着き場に着くと、スタッフがボートの運転手たちと話をし、ここでも二艘のロングボートに分乗して、運河を行った。

 地面より一段下から見える景色はまた格別だ。

 体を抜けるような川風が気持ちいい。

 最初に到着したのはパナチューン寺だ。現在も信仰を集める金ぴかの寺である。船着き場ではおばさんが、「入場料を払っておくれ!」と叫んでいるが、何のことかわからない。

 ここで気が付いたのが、なるほどこのツアーは、入場料が含まれていないということだった。しかしおばさんも、ばらける外国人たちを追っていこうとまでしない。あくまで椅子に座って訴えるのみである。

 次には遺跡と現在の寺が一緒にあるところに接岸した。

 誰もが恐る恐る院内を散策するが、寺男も文句を言わない。

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 安心して涅槃物などを見学。

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 五人のタイ歴代王が祀られた寺院も問題はない。

 そして最後に、行ったのが、なかなか素晴らしい仏教遺跡だ。

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 ここでも文句を言われなかったが、看板にはこう書いてあった。

「船でお越しのお客様は、玄関事務所で料金を払ってください」

 しかし事務所は5時で閉まっている。入場料金を払うところがなかった。

 なるほどだから「夕日を見るボートツアー」なのである。

 船着き場には基本料金所がない。そして役所仕事は五時までである。五時を過ぎて、遺跡に船で行けば、無料で見学できるのだ。

 きっと最初の内は、パナチューン寺でも同様だったのだろう。しかし外国人が大挙して船着き場から来るのを知った寺側が、おばさんを配置したのだ。

 それにしても、こんな裏技ツアーが堂々とまかり通っているなんて、いかにもタイである。

 もちろんこの夕日を見るボートツアーは、各ゲストハウス等で独自に催行されている。保険もついていなければ、当局の許可も受けてない。

 タイは自由の幅が大きい。

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