テレビ出演
一月下旬のある日、東京大手町にある読売新聞本社に行ってきた。
インタビューを受けるためである。
読売新聞の書評欄で拙著を紹介してもらった関係なのか、どうなのか、読売新聞も関係しているCS放送日テレG+で、「どれどれトーク」という番組があって、それに出演することになったのだ。
ただやはり、単にインタビューを映すだけではつまらない。若いディレクターのTくんは、電話で打ち合わせしたさいに、実はぼくがサーファーだと言うと、個人的な興味もあって、かなりのめりこんできた。
「そうだったんですか! サーファーだなんて、絵になりますね。是非サーフィンしているところを撮りたいんですが、どうでしょう? 下田までうかがいますので」
「だけどさあ、もう真冬だろ? このくそ寒いのに海に入ったら、風邪をひいちゃうよ。真冬はオフと決めてるんだけどなあ」
「そうなんですか? でもちょっとだけでいいんです。海に入ってもらいたいんですが。是非に是非にお願いします」
「そこまで言われるとなあ……。まあ、ちょっとだけならなあ……」
ぼくは頭の中で、ギャラの安さと真冬の海に入る冷たさを計りにかけていた。絶対に割に合わないことこの上ないが、結局は、やけに乗り気なTくんに押し切られる格好となってしまった。
ところが翌日、いくらなんでも本とは関係なさ過ぎるだろうということで、上司から下田撮影出張の許可が出ず、あえなくこの企画はボツとなり、代わりに品川駅構内の本屋さんがやってくれている、ぼくの本のキャンペーンを撮ることになった。
この時も思ったことだが、ときに東京で働く人たちが、仕事名目で下田に来たがることである。昨年も日刊ゲンダイの取材を受けたとき、名刺交換をしてぼくの住所を知るなり、ニュース部長が、「なんだ、だったら、こちらが下田に出向けばよかったのに。うまい魚が食べれただろうに」と悔しがっていた。
ともかく、ビデオ撮影はボツになったけど、一応サーファーの写真もほしいということで、ぼくはウエットスーツに着替えてサーフボードを持った姿で、妻に写真だけは撮ってもらった。それは事前にメールでTくん宛に送っておいた。
当日、新潮社のKさんと待ち合わせして、読売新聞本社に向かった。撮影見学したいという妻も同行している。
受付でKさんが用件を伝える。
するとほどなくTくんが姿を見せた。
「遠いところをご足労様です。ではどうぞ上のほうまで」
撮影は、6階にあるスタジオで行われるとのことである。13階まである読売本社の最上階には、きっとあのオーナーの部屋があるんだろうなとふと思う。
考えてみれば、テレビ撮影は6年ぶり、『たけしのTVタックル』に出演して以来のことだ。それに大新聞社の本社に入るのははじめてである。六階まで上がって、エレベーターを降りると、Kさんや妻は、子供の社会見学みたいにきょろきょろあたりを見回している。ぼくだって、両側で大勢の人が働く現実に胸が苦しくなるほどだった。なんだか息詰まるようなムードで、それも規模が大きいだけに、なんとも言えない圧迫感がある。
社内は、縦に長くて、働く人たちを横目に見ながらどんどん奥に入っていった。
小さな応接室に案内されて、するとそこにはこの日のインタビュアー今泉哲雄さんとプロデューサーが待っていた。大きなテーブルを囲んでみんなで座って、編集されたぼくの写真や本屋さんでのキャンペーンのビデオをチェックする。Kさんが出版社からの要望を言う。
それから小一時間ほど打ち合わせして、なかなか高級な弁当をみんなで食べた。
飯を食えば場が和むというのが、今泉さんの考えで、一緒にランチを食べることにしているらしい。
食後にもう一度台本を読み直していざ本番である。
地上波のときのようなスタイリストはいなかったので、映った画面を観ながら自分で髪を直した。カメラさんが二名、ほかにスタッフは五名ほどいる。
三十分ほどの収録は、今泉さんが緊張し、ぼくが多少口ごもった以外は無事におわった。やはり出演前には、口を動かす運動をしておくべきだったとあとになって思った。
別席に通されて、Tくんや今泉さんたちとしばし談笑していると、ADの人が、ぼくの本を持ってきた。超恥ずかしがり屋の美術の女性が、ぼくのファンでサインをしてほしいと言っているのだそうである。
こんなことを言われたときほど、うれしいものはない。
ぼくは上機嫌にサインをすると、番組で使ったランキングの書かれたパネルを記念にもらって、妻と一緒に家路に着いた。
その放送が、今晩10:00よりあります。
日テレG+を観ている人は少ないと思いますけど、来週あたりにはWEB上でも観られるようになっているはずです。
http://www.yomiuri.co.jp/stream/tvprofile/
この中の「どれどれトーク」PLAYボタンをクリックしてください。
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コメント
こんばんは!今お風呂上がりにたまたまテレビをつけたら先程まで主人と息子が見ていた『G+』になっていました。そうしたら久しぶりに岡崎さんの顔が...主人と2人で思いっきり笑いました。お元気そうでなによりです。
たまにはお会いしたいものですね。息子は今年で10歳になりました。
岡崎さんのおっしゃっていた通り私は今派遣会社で営業の仕事をしております。
ゆくゆくは私が稼いで家族を養う...そうなれたらいいなぁと2人でいつも話しております.たまたまこのブログを見つけたものでちょっとコメントをしてみました
それでは
投稿: 日比野弘資(妻です) | 2008年2月 8日 (金) 22時45分
ま、まさかG+を偶然観ている友人がいたとは。
CSと言えども、テレビの力は恐るべしです。
来月上旬に所用があって、帰省します。その時にでも遊びに行こうかなと思っていたので、これまたなんだか奇遇というか。ではまた。
投稿: 岡崎大五 | 2008年2月 9日 (土) 09時55分
岡崎先生の本 「世界遺産旅がらす」を読んで、行ったところばかりで
すが、改めて、勉強になりました。
添乗員シリーズは本当に楽しいです。バンコクボロアパート以外は全部、読み終わりました。「意外体験スイス」も暖かい涙が出てしまいました。「日本は世界で第何位?」今、読んでいます。
次回の旅はクロアチアのドブロニクが入っている船旅を申し込みましたが岡崎先生がいらっしゃるのでしたら、どちらかご一緒したいです。
フアンクラブのツアーはないのでしょうか?
来週のどれどれトーク インターネットで楽しみにしています。茜
投稿: 茜 | 2008年2月 9日 (土) 14時27分
こんにちは!かなり前ですが、サンダルの質問させて頂いたものです。新書版デビューおめでとう御座います。昨年、新刊が出る旨書いてあったのですが、中々見かけず何度もAmazonをクリックしました。今回はペンギンの羽が生え変わるかのような、毛色の変換ですね。良い色は残しつつ、見事にコントラストがつきました。添乗員シリーズのファンだったのですが、パターン化してきており、次回はどう変化させてくるかを期待していました。まさか、違うレールも敷いていたとは!新機軸の方も楽しみにしています。でも、意外体験!北京も待ってます。宜しく御願いします。
投稿: pangzi | 2008年2月11日 (月) 05時15分
まだWEBでは観られないみたいですね。
再度、チャレンジしてみます。
大五ファンが確実に増えていて、実に喜ばしいかぎりです!
投稿: すぎまるこ | 2008年2月11日 (月) 15時54分
応援くださりありがとうございます。
ただ、ここ数年添乗の仕事はしておりません。機会があれば岡崎大五ツアーをやってみたいとも思っており、またやりたいと言って下さる旅行会社もあるのですが、集客に自信がなく果たせないでいます。
もうちょっと有名にならないと無理かな
投稿: 岡崎大五 | 2008年2月11日 (月) 18時11分
今年はまた、これまでとは違った作品を出版するつもりです。第二弾、第三弾と用意してますので、乞うご期待。
投稿: 岡崎大五 | 2008年2月11日 (月) 18時14分
「どれどれとーく」拝見しました。
添乗員シリーズの印象よりハンサム。すてきですよ!
本を読みながら、恋の予感がしたところはちょっと、うぅ~んと思いながら読みましたが、私も危ないかもね?もっと若かったら分からない。
ツアー楽しみに・・・御活躍祈ります。
投稿: 茜 | 2008年2月13日 (水) 16時45分