問題集になりました
今週、さる教育関係の出版社から「作品掲載許諾のお願い」といった内容の書面が届いた。これまで点字本の許諾をしたことはあったが、教育関係からは初めてである。
添付の書類を見てみると拙著『日本は世界で第何位?』(新潮新書)の中から、世界の肥満度に関する記述が抜粋されて、国語の問題となっているのだ。
地理ならわかるが、国語である。
ぼくの日本語文章が間違ってなかったということである。当たり前だが……。
問1は、カタカナを漢字で書くのと、漢字の読みだ。
問2は、空欄にあてはまる語や数字を入れるというもの。
問3は読解力の問題である。
以降問8まで読解力の問題が続くが、いずれも字数の制限があり、筆者でさえも頭を使わなければ解けない。
ムムム……こんなことを中三の子供たちはやっているのか。
これは新学社の「平成21年総まとめ国語三年」という問題集に収められるのだ。
昨日バーベキュー大会があったので、コピーして友人、知人に見せびらかした。教育関係の人たちもいて、「凄いですね」とほめられて、いい気になったところだ。
本を読んでもらえるのはもちろんうれしいが、ぼくの本など読まない中三のみんなが問題集というかたちでも、ぼくの文章に接してくれるのも、またうれしいものである。
ホクホクした気分でバーベキュー大会は終了し、最後にぼくと妻、一組の友人夫妻が残った。彼らは酒が強い。そして奥方は酔うほどに舌が滑らかになる性格である。
「岡崎さんねえ、この前の小説、いまいち納得がいかなかったわ。ラストシーンがあっさりしすぎて、最後まで読者を引っ張る力に欠けていたと思うのね」
「オイ、おまえ、酔っ払っているからって失礼だぞ。すみませんねえ」
ご主人が言ってくれるが、奥方の言うとおりなのである。しかしぼくも負けてはない。
「再来週発売の『アフリカ・アンダーグラウンド』(祥伝社文庫)は、最後の最後まで、読者を飽きさせないですよ。これはもう自信があります。必ずや納得してもらえるはずですよ」
ぼくも酔っ払っていたので、大きく出た。
「本当? 本当に?」と奥方。
「本当です!」とぼく。
この夜は神津島の名焼酎盛若の「華」と、静岡は富士宮の富士高砂酒造の銘酒「駿州 中屋」がメインの酒となっていた。
心地よい酔いに浸りながら、妻の運転で家路についたのは十一時過ぎである。

















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